卓球女子で１６年リオデジャネイロ五輪の団体戦代表に内定している世界ランク１１位の伊藤美誠（１５）＝スターツ＝が９日、スウェーデン・オープンに出場するため、成田空港から出発した。

　今回はダブルスで、同じく代表に内定している石川佳純（２２）＝全農＝と初めてペアを組み、リオ五輪に向けた試運転を開始する。「練習は１、２回したくらい」とほぼ“ぶっつけ”で実戦に臨むが、「石川さんは何でも言ってくれるのでやりやすい。私はいつも通りのプレーをするだけ」と意気込んだ。

　１０月のポーランド・オープンでは、同じく代表に内定している福原愛（２７）＝ＡＮＡ＝と初めてペアを組んだ。こちらも数回練習しただけで試合に臨んだが、中国選手のペアから１勝を挙げるなど好感触を得た。

　中学３年の伊藤にとって、相次ぐ大先輩との共闘になるが、リオで金メダルを狙う仲間として遠慮は禁物だ。「自分からもどんどん意見を言っていきたい。ダブルスは２人で戦うので、言わなきゃ後で後悔するので」。来夏に向けて“かすみま”でも手応えをつかむ。