羽生の異次元演技に織田「アゴ外れた」
「フィギュアスケート・GPシリーズ最終戦・NHK杯」(28日、長野ビッグハット)
男子フリーが行われ、3位以内で12月のGPファイナル(バルセロナ)進出が決まるソチ五輪金メダリストの羽生結弦(20)=ANA=が、216・07点をマーク。27日に行われたショートプログラム(SP)と合わせ、世界新記録となる合計322・40点で優勝し、ファイナル進出を決めた。
前人未踏の300点台を20点以上を上回る異次元の演技。リンク横で見守ったプロフィギュアスケーターの織田信成は「(点数が出た時は)アゴが外れたまま、しまらなかった。口がポカン(としてしゃべれなかった)。それぐらい、素晴らしい演技でした」とテレビカメラを前に興奮冷めやらぬ表情で語った。
羽生の演技が終わり、カメラを向けられると、「いや~、震えました!見終わった後、手の震えが止まらなかったです。すごすぎて」と驚きと興奮が収まらず。4回転については「3回とも、全ての質、素晴らしかったです。プラスの評価しかない(演技)」と絶賛した。
隣にいたプロスケーターの鈴木明子は「鳥肌が…演技最初の4回転2つ決まった後ぐらいから、ずーっと、鳥肌が立ちっぱなしでした」と感動していた。
羽生は、冒頭の4回転サルコー、続く4回転トーループに軽々と成功。課題となっていた後半の4回転トーループも含め、全てのジャンプで見事に着氷。陰陽師安倍晴明を演じるフリー「SEIMEI」をほぼ完璧に滑りきり、大きなガッツポーズ。観客の大声援に大きな声で「ありがとう!」と応じていた。