川内失速、佐々木悟が日本人最高の3位
「福岡国際マラソン」(6日、平和台陸上競技場発着)
リオデジャネイロ五輪の男子マラソン代表選考会を兼ねた福岡国際マラソンが6日、平和台陸上競技場発着で行われた。2時間2分57秒の世界記録を持つデニス・キメット(ケニア)ら有力外国人選手が出場。キメットが5・5キロ付近でリタイアする波乱の中、昨年の覇者パトリック・マカウ(30)=ケニア=が2時間8分18秒で2連覇を果たした。日本人トップは一般参加選手の佐々木悟(30)=旭化成=が2時間8分56秒で3位に入った。(記録は速報値)
リオが最後の五輪挑戦になると明言している“最強市民ランナー”の川内優輝(28)=埼玉県庁=は8位。5キロ地点の給水に失敗し、10キロ地点では成功したが、その直後から失速し始めた。第2集団に入った15キロ過ぎから顔をしかめ、左足を気にするしぐさを見せ始めると第2集団からも脱落。しかし、30キロ付近から再び順位を上げた。
リオ五輪の男子マラソンの出場枠は3。世界選手権で内定者が出なかったため、福岡国際、来年2月の東京、同3月のびわ湖毎日の3つの選考会などで争うことになっている。今大会で日本陸連が設定する2時間6分30秒を切った日本人選手はいなかった。