羽生が貫録のデモンストレーション
フィギュアスケートの世界選手権代表選考会を兼ねた全日本選手権は25日、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開幕する。24日は非公式練習が行われ、男子で4連覇を狙う羽生結弦(21)=ANA=は、フリー「SEIMEI」を掛けた練習で4回転ジャンプを鮮やかに決めた。その後、演技後半に予定している4回転-3回転のコンビネーションも好調。貫録を示した。
ここ2戦は“神の領域”ともいえる完璧な演技が続く羽生。11月のNHK杯で圧巻の演技を見せ、SP(106・33点)、フリー(216・07点)、総得点(322・40点)と3つの世界記録を樹立。その2週間後のGPファイナルではさらに神がかった演技を見せ、SP(110・95点)、フリー(219・48点)、総得点(330・43点)と異次元の得点まで引き上げた。
練習後は「NHK杯、GPファイナルと短い間隔で試合が続いているけど、いいイメージをもちやすい。全日本は違った緊張感があるけど、楽しみながらしっかりやりたい」と、充実した表情で話した。
すでに王座奪還を狙う来年3月の世界選手権代表入りは“当確”。焦点は、どんな演技を見せるかだ。