吉田沙保里 ALSOKを年内で退社
五輪3連覇中の女子レスリング・吉田沙保里(33)=ALSOK=が24日、都内のALSOK本社で会見を開き、年内で同社を退社すると発表した。
会見の冒頭で「年内を持ちまして、ALSOKを退社することを決めました。この決断は自分へのチャレンジとして新たな気持ちでリオ五輪に臨むことにいたしました」とあいさつした。
来年1月からは「フリーという形で」活動するが、リオ五輪にどこかに所属して臨むかは「分からない」という。「契約も決まってませんし、新しい気持ちで臨んで行けたら」と話すにとどめた。練習拠点は現在と変わらず至学館大学で行い、「環境も変わらないので、そんなに大きくは気にしていないです」とリオ五輪への影響はないとした。
吉田は05年に中京女子大(現至学館大学)を卒業後にALSOKに入社。ユニークで体を張ったテレビCMにも出演するなど、同社の顔として活動を続けてきた。CMについては現在も放送されているため、「これから話し合うと思う」とした。同社広報部の社員も「すぐに差し替わるということはないですし、これからの検討案件です」とした。
吉田は本業のレスリングはもちろん、バラエティー番組やドラマの出演、CDデビューなど多様な活動をしている。会見では「すごく楽しく、その楽しいことがあるからレスリングを頑張れたということもある」と発言しており、レスリング以外の活動の充実も視野に入っている様子。「ALSOKにいたら自由にできないわけではない」と繰り返し説明しつつ、「新しいことにチャレンジしたい」と語った。