パナソニック8年ぶり4回目の日本一

3Q、タッチダウンを決め喜ぶパナソニックRBの横田惇=東京ドーム
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 「ライスボウル、パナソニック22-19立命大」(3日、東京ドーム)

 社会人王者のパナソニックと、学生王者の立命大が対戦し、パナソニックが8年ぶり4度目の優勝を決めた。社会人の日本一は7年連続。パナソニックは試合時間残り1分31秒で逆転に成功した。

 19-15の立命大リードで迎えた第4クオーター、残り1分31秒。20ヤードを残した第4ダウンでQB高田鉄男がショートパス。これを受けた選手が後方のWR小山泰史に再びパスを出すプレーに成功した。そのまま小山が走り抜けてタッチダウンとなり22-19と逆転に成功した(記録上は55ヤードのタッチダウンパス)。

 その後も立命大は勝利を諦めず攻撃を続けたが、フィールドの外へボールを投げたプレイが故意の投げ捨てと判定されるなど攻め切れず。最後に望みをかけた49ヤードのFGも右にそれて試合終了となった。

 パナソニックの荒木延祥監督は「自作自演ですよね。本当にもっとしっかりした試合がしたかったですけど。選手は最後まで諦めずにようやったと思います」と辛勝に苦笑い。高田は「オフェンスもディフェンスも素晴らしいなと思いました」と立命大を称えた。

 試合は第1Q、パナソニックはファーストシリーズでK佐伯栄太が33ヤードのFGを決め、先制。立命大も、自陣10ヤードからの攻撃で、RB西村七斗(2年)を中心にゲインを重ねて19ヤードのFGにつなげ、同点とした。

 第2Q、パナソニックのK佐伯栄が43ヤード、49ヤードのFGを決め、9-3とリードを広げる。一方の立命大は、ゴール前2ヤードまで進むも、第4ダウンギャンブルに失敗し、得点につなげられなかった。

 第3Q、パナソニックのRBベンジャミン・デュプリーがゴール前1ヤードまでボールを進めると、最後はRB横田惇が押し込み、この試合初のTD。TFPは2ポイントを狙うも決められず、15-3。その後、パナソニックの38ヤードのFGを立命大がブロックしたことで流れが変わる。

 次の攻撃でパントフォーメーションからのスペシャルプレーを決め13ヤードまで進むと、最後はエースRB西村七が13ヤードを走りTDを奪い返す。TFPのキックは決まらず15-9で最終クオーターに突入した。

 立命大のDB奥田凌大(4年)がロングパスをインターセプトし攻撃権を奪うと、QB西山雄斗(2年)からWR猪熊星也(3年)へ36ヤードのパスが通りFG圏内へ突入。K栃尾優輝(3年)が32ヤードのFGを決め、3点差に迫る。さらにQB西山から猪熊へ、54ヤードTDパスが通り、15-19と、一度は立命大が逆転に成功していた。

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