卓球、小5木原美悠が大人に2勝
「卓球・全日本選手権」(13日、東京体育館)
女子シングルス2回戦が行われ、大会最年少出場の兵庫県明石市・二見西小5年、木原美悠(みゆう、11)=ALL STAR=が、26歳の藤田有香子(広島日野自動車)に3-2で逆転勝ちし、3回戦に進出した。
全日本&東アジアホープスの部を制した世代最強の小学生女王が、いつもの涼しい顔で大人を次々と撃破した。一般の部初挑戦の木原は、1回戦は大学生にストレート勝ち。2回戦は社会人のカットマンに苦戦し球をネットに引っかける場面が目立ったが、「カットマンは好きで、楽しかった。(リードされて)少し焦ったけど、焦っても自分のプレーはできる」と強心臓を発揮した。
試合途中からは「つっつきを増やした」と打ち急がずに勝負球を見極める“大人の戦術”に変更。すると、逆に相手にミスが出るようになり、2-2に追いついた。最終ゲームも冷静にポイントを重ね、最後はバックハンドで勝負を決めた。
コーチを務めた父・博生さん(44)は「相手は社会人でうまいけど、打てる球を打てば怖くない」と試合を振り返った。ただ、最終ゲームは「怖くて見てられへん」と退散したと明かし、「タバコを吸ってる間に勝ってましたわ」と娘の勝負強さに胸をなで下ろした。
今回はジュニアの部の出場を逃したが、「一般の部は思い切って向かっていける」と木原。20年東京五輪の代表争いに名乗りを上げるためにも、ここで快進撃を見せつける。