震災当日に生まれた照強が3勝目
「大相撲初場所・8日目」(17日、両国国技館)
東幕下10枚目の照強(21)=伊勢ケ浜=が東幕下7枚目の天空海(25)=立浪=をすくい投げで破り3勝目を挙げた。
21年前の1月17日、阪神・淡路大震災の起きた日、兵庫県の淡路島で生まれた。震源に近い自宅も大きな揺れに見舞われた。
この日は、朝起きると毎年と同じく、黙とうを捧げた。2日前に取組が決まってからは「少しずつ緊張した。みんなに希望、勇気を少しでも与えられるように、絶対負けないぞ、という思いはいつもより強かった」と特別な思いで土俵に上がった。
「(地元の)みんなの力をもらって勝たしてもらっている」と自身が勝つことが恩返し。「あと全部勝てるように、そうすれば来場所、(十両昇進の)チャンス。15日間、取れればみんなに見てもらえるのも多くなる。15日間取って、勇気付けられたらと思う」と、来年の1・17は必ず関取として迎えることを期した。