準優勝の平野美宇、新スタイルで覚醒

 「卓球・全日本選手権」(17日、東京体育館)

 女子シングルス決勝が行われ、15歳の平野美宇(エリートアカデミー)は、3連覇を目指す石川佳純(22)=全農=に1-4で敗れ、準優勝となった。準決勝では、盟友の伊藤美誠(スターツ)との“みうみま対決”を4-0で制した。

 攻撃的な“ニュー美宇”が覚醒だ。中学生として初めて決勝に進出した平野は、フォアハンドを振り抜いてコースを突き、女王をのけぞらせる場面もあった。敗れはしたもののラリーでも互角の戦いを演じ、「石川さんとの試合では今までで一番勝てる感じがあった」と自信をつかんだ。

 11月からコーチが替わり、相手のミスを待つのではなく自らポイントを取るスタイルへの変更を模索。指導する中澤コーチは「本人が『世界で活躍するにはどうしたらいい?』と相談してきた。ラリーではなく自分から攻めていこうと。今はフォアの強化を最優先している」と明かした。

 過渡期の12月に行われた世界選手権代表選考会では「ぐちゃぐちゃだった」(平野)と惨敗したが、ここに来て一気に成果が現れた。奏功したのが準決勝での盟友・伊藤戦。終始、力強くフォアハンドを振り抜きストレート勝ち。同級生のライバルをして「反応も打球も速く攻撃的で、中国選手のようだった」と言わしめ、平野は「中国人なんだ(笑)。強いのでうれしい。(準決勝は)98点です」と手応えをつかんだ。

 最年少優勝こそ逃したものの、殊勲の準Vでリオ五輪以降の勢力争いでも一気に名乗りを上げた15歳。4年後の夢舞台へ「東京五輪に出場して金メダルを取りたい」と力強く宣言した。

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