琴奨菊、ライバル豊ノ島に感謝
日本出身力士として10年ぶりに優勝した大相撲の大関琴奨菊が24日、NHKの「サンデースポーツ」に生出演し、中学時代からのライバルでもある平幕豊ノ島への感謝を口にした。
今場所は3横綱を倒すなど初日から12連勝。「一番きついトレーニングを1月2日に持ってきまして、また本格的な稽古のピークは連合稽古に持ってきて、しっかりピークを2つつくったことがよかったかもしれない」と、快進撃のその要因を語った。
しかし13日目、豊ノ島にとったりで敗れ、1敗で白鵬と並ぶ展開に。豊ノ島との一戦は、立ち合い、強く当たり一気に押したが、豊ノ島が左に変わり右腕をつかまれ、土俵に倒れた。「勝ち続けていたのもあるし、自分の出足にも自信があったので、一発で持っていこうという欲、焦り」があったと振り返った。しかしこの敗戦を糧に、14日目、千秋楽と白星をつかんだ。
琴奨菊と豊ノ島は高知で過ごした中学時代からのライバルで、初土俵も同じ02年初場所。「いいライバルで、気付かせてくれるのはいつも豊ノ島。いい関係ですね」「彼の存在が自分を大きくしてくれる」と、感謝した。