箱根駅伝“山の神”が消える?5区短縮
関東学生陸上競技連盟は25日、毎年1月2、3日に行われる箱根駅伝の第4区、第5区の区間距離を来年の大会から変更することを発表した。第4区が18・5キロから20・9キロに延長、第5区は23・2キロから20・8キロに短縮された。
箱根駅伝では06年の第82回大会から山上りの5区を23・2キロに延長。その後、今井正人(現トヨタ自動車九州)、柏原竜二(現富士通)、神野大地(青学大)と、“山の神”と呼ばれる山上りのスペシャリストが誕生し、それぞれを擁したチームが優勝することが多くなっており、5区の貢献度が高すぎることが問題視されていた。
関東学連は今回の変更について「第82回大会以降、区間距離を延長した第5区の選手の生理学的負担が大きく、走行後半に低体温症や低血糖症に陥る例が多数発生していること、また総合成績に対する総合成績に対する第5区の貢献度が大きすぎること」と説明。また、第4区の延長については「第82回大会以降、距離を短くしたことでマラソンに順応できる選手の芽を摘み取っている懸念」と説明した。
走行距離の変更に伴い今年までの第4区、第5区の区間記録、往路記録、総合記録は参考記録となり、来年の大会からが新規の記録として取り扱われる。