福士加代子、名古屋ウィメンズを欠場
リオデジャネイロ五輪代表選考会の名古屋ウィメンズの組織委員会は1日、一般参加でエントリーしていた福士加代子(33)=ワコール=が欠場することを発表した。
理由は「チームとしてのケーススタディーによる総合的判断の結果として」。
福士は1月の大阪国際女子マラソンで日本陸連の定めた派遣設定記録2時間22分30秒を突破する2時間22分17秒をマークし圧勝。リオ五輪代表をほぼ確実にしたが、陸連から「確定」を示唆する言葉がなかったことを理由に、最終選考会の名古屋への出場を表明した。
五輪有力選手による前代未聞の強行エントリーに、陸連の麻場一徳強化委員長が「出ることは避けていただきたい。本番に向けメダルを目指す盤石の態勢を整えてほしい」と異例の要望を出すなど、世論も加わって大騒動に発展していた。
これを受けて、日本陸連の尾県貢専務理事は「大阪国際女子マラソンでの身体的なダメージを考えると、今回の判断は的確だと思います。まずは疲労を抜き、万全の状態で次の目標に向けて再始動してもらえればと思います」と、歓迎のコメントを出した。