北の富士さん「終わったような感じ」
「大相撲春場所12日目」(24日、エディオンアリーナ大阪)
大関稀勢の里が敗れ2敗に後退し、横綱白鵬が大関豪栄道との1敗対決を制して優勝争いの単独トップに立った。NHKで大相撲中継の解説を務める元横綱の北の富士勝昭さんは、場内の雰囲気を「今場所が終わったような感じ」と表現した。
稀勢の里が日馬富士のはたきに屈し、場内のファンからはため息が漏れた。北の富士さんは「見ている人は落胆している方が多いと思いますよ。本人も落胆しているのも当然だけど」と語った。
ざわついた空気のまま、この日の取組は結びの鶴竜-照ノ富士を迎えたが、「今場所が終わったような感じ」と相撲ファンの落胆ぶりを表現。実況アナウンサーが白鵬が終盤に連敗する可能性について言及すると「ないない。そんな心配はない」と気力の充実ぶりから盤石であると解説した。
13日目は白鵬が横綱鶴竜と、稀勢の里は碧山と対戦する。2敗となった豪栄道は照ノ富士と顔を合わせる。もう1人の2敗・妙義龍は御嶽海と当たる。