白鵬Vインタビュー全文「申し訳ない」
「大相撲春場所千秋楽」(27日、エディオンアリーナ大阪)
横綱白鵬が結びで横綱日馬富士に勝ち、14勝1敗で4場所ぶり36度目の優勝を果たした。しかし、日馬富士戦が左に動いての変化による決着(決まり手は突き落とし)だったこともあり、館内からは大ブーイングも。表彰式中の優勝インタビューでは人目をはばからず涙をぬぐう場面もあった。
以下、優勝インタビューの一問一答全文。
-36回目の優勝を果たした白鵬関です。
「どうも、ありがとうございます」
-4場所ぶりの賜杯。
「8カ月の長い間、優勝から遠ざかってましたので…」
-この間は横綱として初の休場もあった。終盤に星を落とす場所もあった。
「今までね…。(客席からの声が大きくなる。唇をかみ、しばらく無言)すいません」
-初優勝を目指す豪栄道、稀勢の里の両大関に対して気迫で圧倒した。
「本当に地元の大関豪栄道関、稀勢関が引っ張ったから、私もいい相撲が取れたんじゃないかと思います。はい」
-初日に敗れてからの巻き返し。どんな思いだったか。
「あの黒星が、私にとっていい薬だったんじゃないかと思います。2日目からいい相撲ではありましたけど、本当に千秋楽、ああいう展開で決まると思わなかったんで、本当に申し訳ないと思います」(客席から拍手)
-立ち合いの狙いは。
「すいません」
-厳しい声、温かい声もある。前人未到の36回の優勝を果たして…。
「(目頭押さえ、涙をぬぐう)すいません」
-36回目の優勝、胸を張っていいのではないでしょうか。
「これで、やっと父と並んで…」(注・白鵬の父、ムンフバトさんは、モンゴル相撲の大横綱。年1回行われる大会で6度優勝しているため、年6場所の日本に換算すると36回の優勝になる)
-目標としていたお父さんの優勝回数6回、日本で言う36回で並びました。
「15日間、温かい応援ありがとうございました。以上です」
-次の目標を一言お願いします。
(答えず)