羽生妨害疑惑のデニス・テン故意を否定
米ボストンで開催中のフィギュアスケート世界選手権でソチ五輪金メダリストの羽生結弦(21)=ANA=が公式練習の曲を掛けた状況の中で、同銅メダリストのデニス・テン(22)=カザフスタン=に“妨害”を受けたとされる問題で、icenetworkはテンが「問題があったとは思わない。私たちはお互いぶつかりはしなかった」と、話していると報じた。
問題は男子SPが行われた現地時間30日の公式練習で起こった。羽生がSP「バラード第1番」の曲掛けの練習中に、ジャンプに向かう軌道上でテンがスピンを行っていた。曲が掛かっている時はその選手の動きを優先するのがマナーとなっており、羽生は「それはねえだろ、お前!」と声を荒げ、軌道を変更したが、その後のトリプルアクセルで転倒、右手で壁を叩いて怒りを露わにした。29日の練習でも同様の場面があり、SP首位発進後には「ビデオで見たけどあれはたぶん故意だと思う」と、指摘していた。
icenetworkではテンは「誰かが叫んで通り過ぎるまで気づかなかった」と問題のシーンを振り返り、「問題があったとは思わない。私たちはお互いぶつかりはしなかった。練習では6人の選手がリンクにいる。時々近づきすぎてしまうことはある」と、故意の“妨害”の意図はなかったと説明。羽生の怒りに対しては「少し驚いた」と、話している。
男子フリーは日本時間2日に行われる。SP1位の羽生と、同12位のテンは別のグループでの滑走となる。