柔道 松本薫が準決勝敗退
「柔道・リオデジャネイロ五輪代表選考会兼全日本選抜体重別選手権」(3日、福岡国際センター)
ロンドン五輪のメダリストがともに準決勝で敗退する波乱があった。
女子57キロ級ではロンドン五輪金メダリストの松本薫(28)=ベネシード=が、石川慈(27)=コマツ=に横四方固めで一本負け。松本は試合後、「攻めていたら『待て』という主審の声が聞こえたので力を抜いたが、相手はそのまま抑え込んできた」と主審の指示で力を抜いたと説明した。
「審判の声が絶対じゃない。後ろにいる人(場外の副審2人)の判断になるのが今の審判のルール」と納得いかない様子。「選手は審判の声しか聞こえていない。審判もレフェリー(副審)にばかり頼らず、自分に目を向けてほしい」と訴えた。
また、男子66キロ級のロンドン五輪銅メダリスト、海老沼匡(26)=パーク24=も、阿部一二三(18)=日体大=に背負い落としで一本負け。「どこかに心の隙があったのかも。自分の中で組めば大丈夫という気持ちがあった」と振り返った。