白井の急成長2位 本人も「ビックリ」
「体操・全日本選手権第3日」(3日・代々木第一体育館)
男女個人総合決勝が行われ、13、15年世界選手権種目別金メダリストの白井健三(19)=日体大=が89・700点をマークし、大躍進の2位。床と跳馬のスペシャリストと見られていたワンダーボーイが、急成長で個人総合枠での代表入りも視界にとらえた。
電光掲示板に最終成績が表示されると、会場からはどよめきにも似た歓声が上がった。優勝した内村の次に表示されたのは白井だった。世界選手権個人総合でメダル獲得の経験がある加藤凌平、田中佑典(ともにコナミスポーツ)を抑えての結果に「健三の2位は超大番狂わせ。開いた口が塞がらなかった」と、内村。昨年の全日本は11位。6種目で争われる個人総合ではまだ上位争いは厳しいかと思われていたが、あん馬、つり輪といった課題の種目で14点台に踏みとどまり、得意の床で16・500点、跳馬では15・500点のハイスコアをマーク。一気に頭角を現した。
白井本人も「結果にはビックリ」と笑いつつ、「練習からこれぐらいの内容はできていたし、内容にはビックリしてない」と、胸を張った。