15歳の池江璃花子が号泣五輪切符
「競泳・日本選手権」(5日、東京辰巳国際水泳場)
女子100メートルバタフライ決勝が行われ、15歳の高校1年生で、日本記録保持者の池江璃花子=ルネサンス亀戸=が57秒71で優勝。派遣標準記録57秒77を突破し、リオデジャネイロ五輪代表に決定した。
派遣標準記録を0秒06突破して手にした五輪切符。ゴール後は涙が止まらなかった。インタビューでは「なんかもうとにかく・・・うえぇ~ん」と、号泣。言葉にならない感情が爆発した。
200メートル自由形の準決勝を泳ぎ、わずか約47分後に臨んだ100メートルバタフライ決勝だった。前半は日本記録で泳いだ前日の準決勝を上回るペースで入ると、後半は少しバテたが渾身の粘りで派遣標準をクリアした。
少し落ち着いてから登場した取材エリア。決勝までの間、「自分が優勝して、優勝インタビューを受けているところだけをイメージしていた」という。号泣となったインタビューを振り返ると、はにかんで笑った。「イメージ通り?いや~。自分で涙を止めたくても止められなくて」。若さあふれる五輪切符獲得劇だった。