競泳男子１００メートル、２００メートル平泳ぎの元世界記録保持者で、２００４年アテネ、０８年北京五輪で２大会連続２冠に輝いた北島康介（３３）＝日本コカ・コーラ＝が１０日、ＮＨＫの「サンデースポーツ」に出演した。

　自身にとってのオリンピックを問われた北島は「僕の水泳人生ををつくってくれたのがオリンピック。悔しい思いやうれしい思いをさせてもらったので、本当にオリンピックには感謝しています」と明かした。

　リオ五輪出場をかけた日本選手権での２つの決勝のレースを改めて振り返った北島。２位に終わった１００メートル決勝については、「悔しかったですね。レースも思うようなレースができなかったし」「もっと自分にはできたんじゃないかという気持ち」「受け入れるのに時間かかりました。悔やむレースになってしまった」などと当時の心境を明かした。

　最後のレースとなった２００メートルでは５位。終了後、しばらくプールを見つめていた時の心境を問われると、「素直に『終わったなあ』という気持ち。自分の中では最後だと思っていたので（プールに）一礼させてもらいました」と振り返った。

　それでも、「すがすがしい」という現在の気持ちの理由を問われると、「オリンピックにはいけませんでしたが、その前にどういうことをしてきたというのが、今の充実感になっている。やれることはやったと思っている」と笑顔で語っていた。