伊藤美誠、高校生初遠征はリオ本番想定
卓球日本代表の伊藤美誠(15)=大阪・昇陽高1年=が11日、リオデジャネイロ五輪のアジア予選(香港)に出場するため、関西国際空港から出発した。
「あと4カ月くらい。いよいよだな。今回戦うのはランクが上の選手が多い。五輪で対戦することもある。1回勝てばポイントも高いし今やれることをやる」と意気込んだ。
五輪ではダブルス要員で、今回はシングルス戦のみ。他国のライバル選手にすべてを見せるつもりはない。「五輪用にサーブ、レシーブ、攻め方も3~4種類増やしている。勝ちに行くけど、なるべく出さずに勝ちたい。試すのもいいけど、準備されたら嫌」と本番想定の戦いになる。
相手の特徴、苦手を把握するのも大きな目的で「いつもと違って幅広く考えたい。相手も試してくるでしょうし、見極めたい」と、すでに心理戦は始まっている。腹の探り合いに関しては「勘です。だいたい当たる」と、自信をにじませた。
4月から高校生となり初めての大会。「いい入りでいきたいですね。みんなからも大人に見られるんじゃないかと。高校生になって、よりしっかりと」と力を込めた。