「競泳界の澤」金藤がリオ五輪主将
「競泳界の澤」が名実ともにキャプテンとして引っ張る-。競泳女子平泳ぎの金藤理絵(27)=Jaked=が14日、リオデジャネイロ五輪の日本代表の主将に決まった。都内で行われた合宿で、平井伯昌監督(52)ら首脳陣から指名を受け選出された。副主将は萩野公介(東洋大)が務める。
女子では異例のチーム主将に大抜てきだ。12年ロンドン五輪は松田丈志、08年北京五輪は北島康介が務めた大役だが、平井監督は「精神的にも安定している」と選出理由を説明。指名を受けた女子最年長は「びっくりしている。ちょっと不安だけど、昨年の世界選手権では女子主将を務めた反省を生かしたい」と前向きに捉えた。
自他共に認めるサッカー女子元日本代表の澤穂希さん似。「顔だけと言われないように。若い選手が多いけど、自分は落ち着きキャラでいきたい。みんなが笑顔でいられるように」。サッカー界のレジェンドのように、10代選手も多いチームをけん引する。
今月の日本選手権の女子200メートル平泳ぎでは、日本勢初の2分19秒台となる日本新記録を樹立した。自ら成長し続けるベテランが、泳ぐ姿で、背中で、トビウオジャパンを引っ張る。