琴勇輝「ホウッ」封印で初日黒星
「大相撲夏場所・初日」(8日、両国国技館)
新三役、新関脇の琴勇輝は碧山にはたき込まれた。先場所までは、立ち合い直前に「ホウッ」と声を発するのがおなじみとなっていたが、今場所前に土俵上での所作を見直すため審判部から注意を受けていた。これを受け「ホウッ」と声を出さずに相撲を取ったが、敗れてしまった。
両手で突いて出た琴勇輝だったが、足がついていかず、碧山のはたきを残せず土俵上を転がった。
館内のファンからは「やってくれ」「頼む」と「ホウッ」を求める声や、「ホウッ」の物まねをする人もいた。こうした歓声は土俵上の琴勇輝にも聞こえていて、「相撲でそういう人には返していくしかないですね」と真摯(しんし)に語った。特に替わりとなる動きは取り入れず、精神面の変化も「なかったです」と振り返った。
場所前にはぜんそくが出てしまい、思うようにけいこができない時期もあった。だが「ここまでだいぶ、調整できています。ひどいせき込みはなくなりました」と影響なしを強調した。