白鵬「1番」ポーズで喜び「うれしい」
「大相撲夏場所・初日」(8日、両国国技館)
横綱白鵬が隠岐の海に寄り倒しで勝ち、幕内での勝星数を879勝とし、歴代最多の魁皇(現浅香山親方)に並んだ。支度部屋では指で歴代1位を意味する「1」をつくるほど上機嫌だった。
素早い立ち合いから前に出た。得意の左上手は取れなかったが、土俵際、粘る隠岐の海をやや強引に攻めて、寄り倒した。
支度部屋では、早速、報道陣から記録についての質問が飛んだが、「それは最後にしましょう」と制した。床山がまげを整える間は取り口について答え、身だしなみを整えた後に人さし指で歴代1位を意味する「1」を人さし指でつくり、「率直に言ってうれしい」とポーズを決めた。
節目の一番は盤石な内容とは言えなかったが、「右からうまく攻めながら。多少、力で前に出て、無理した分、(土俵際で)もつれた」と冷静に分析。「まあ、初日ということで。足も前に出ていたので」と意に介さなかった。
白鵬は04年の夏場所が新入幕で、12勝3敗で敢闘賞を受賞した。そこからの12年間で白星を積み重ねた。次の目標については「やめてくれ。今日は今日」とあえて語らなかった。
白鵬の序ノ口からの通算勝星は973勝で歴代3位。1位は魁皇の1047勝、2位は千代の富士(現九重親方)の1045勝。