バレー逆転負けにタイメディアが皮肉
18日に行われたバレーボール女子のリオデジャネイロ五輪世界最終予選兼アジア予選の日本-タイ戦で、第5セットに主審から2枚のレッドカードを提示され、まさかの大逆転を喫したタイの地元メディアは19日、判定について「スピルバーグでも想像しないようなドラマ」と、皮肉った。
タイは同試合の最終セットで一時は12-6とリードしながら逆転負け。今大会から導入された情報端末による選手交代やチャレンジの申請がうまくいかず、主審への抗議や、遅延行為などで2度のレッドカードをもらった。勝敗を分けた2失点に、タイのラッチャタギャングライ監督は試合後、「こんなことは人生で初めてだ。なぜレッドカードを与えられたか理解できない。タイにとってアンフェアだ」と、まくしたてた。
タイの地元紙「The nation」の電子版は「物議を醸す審判の判定で日本に敗れる」と見出しをつけ、「スティーブン・スピルバーグでも想像しないようなドラマ」と判定を皮肉った。また、タイのチームマネジャーのコメントを掲載し、国際バレーボール連盟(FIVB)、各国の理事、管理委員会や日本の組織委員会に意見書を提出する可能性があることを報じた。
同試合の判定によるタイ側の反発は強く、日本バレーボール協会や、日本選手のSNSに、タイのファンから誹謗中傷のメッセージが殺到する事態となっている。