４月に現役を引退した競泳の北島康介氏（３３）が、２３日放送のテレビ朝日系「中居正広のスポーツ！号外スクープ狙います」に出演し、２００６年１２月に行われたアジア競技大会で３つのメダルを獲得したが、大会直前にゴルフカートにひかれて足を捻挫していた秘話を明かした。

　北島氏は同年のアジア競技会で、５０メール平泳ぎで銀メダル、１００メートル、２００メートル平泳ぎでは金メダルを獲得した。実はこの時、足首を捻挫していたという。

　北島氏は、大会の約１カ月前、米グアムで行われた合宿で、練習の休日を利用してコーチとラウンド。しかしスコールに見舞われて乗用カートのブレーキが効かなくなった。「急斜面で、目の前が崖だったんですよ。止まらなくて…。飛び降りなきゃ死ぬと思って」。飛び降りた時にカートにひかれ、捻挫したという。

　松葉杖で宿舎に戻ったが、日本代表の主将という立場もあり、他の選手に「メディアにも誰にも言わないから、みんな黙っておいてくれ」と口止め。レース当日までスタート練習ができない状況だったというが、５０メートルで銀メダル、１００メートル、２００メートルが金メダルを獲得。番組に出演したロンドン五輪金メダルの競泳・立石諒は「でもこれ、語り継がれています」と、競泳陣では伝説になっていることを明かした。