主将清水は20本決める「ここから全勝」
「バレーボール男子・リオ五輪世界最終予選・第4日、日本1-3イラン」(1日、東京体育館)
日本が3連敗で崖っぷちに立たされた。イランに1-3で敗れ、1勝3敗で7位に停滞。2大会ぶりの五輪が厳しくなった。2日に同じく1勝3敗のライバル、オーストラリアと対戦する。
石川を上回るチームトップ、20本のスパイクを決めた主将、清水邦広(29)=パナソニック=は「絶対に勝たないといけない試合で、どちらが勝ってもおかしくなかった。最後に相手が集中力を切らさず攻め、ディフェンスも機能したが、こちらのディフェンスが絞りきれなかった」と試合を振り返った。
第2セットを奪い返し、波に乗りかけたが、第3、4セットで相手の粘りに屈した。「このままでは終われない。ここから全勝する意気込みで頑張る。もう一度日本らしいバレーができるように、全ての思いをぶつける」と必死に前を向いた。
2日のオーストラリア戦へ向けては「相手のブロックは高いが、組織力はそんなにいいチームじゃない。また(相手の攻撃は)エドガー一辺倒。エドガーをつぶせるようにしたい」と212センチの相手の大砲に照準を合わせた。
この日も前日に続いて妻で歌手の中島美嘉(33)が会場で観戦。祈るように両手を合わせて試合を見守ったが、夫の勝利を見ることはできなかった。