陸上男子短距離のケンブリッジ飛鳥（２３）＝ドーム＝が２日、都内の所属先のトレーニング施設「ドームアスリートハウス」で練習を公開した。

　先日の東日本実業団陸上男子１００メートルでリオデジャネイロ五輪参加標準記録（１０秒１６）を突破し、自己ベストを０秒１１更新する１０秒１０（追い風０・７メートル）をマーク。一気に日本人初の９秒台争いに名乗りを上げた。次戦は２４日開幕の日本選手権（瑞穂）。「日本選手権で９秒台を出して優勝してリオに行きたい」と、力強く抱負を語った。

　大きな“ニンジン”もぶら下がった。ドームの安田秀一会長は「日本人初の９秒台なら１億円出す」と、明言。ケンブリッジは「モチベーションが１００倍になった。車を買いたいし、買ってもおつりが出る」と、鼻息を荒くした。

　ただ、５日の布勢スプリントには、同じく９秒台を狙う桐生祥秀（東洋大）、山県亮太（セイコーホールディングス）が出場。先を越された場合は、１億円は夢と消える。