サニブラウン五輪断念 日本選手権欠場

 日本陸上連盟は22日、男子短距離で昨年世界ユース2冠のサニブラウン・ハキーム(17)=東京・城西高=が左大腿部違和感のため、24日に開幕するリオデジャネイロ五輪最終選考会の日本選手権(瑞穂)を欠場すると発表した。これにより、リオ五輪代表入りの可能性は消滅した。

 18日の練習中に違和感を発症。「ベストの状態でレースに挑むことができない」と判断し、欠場を決めた。リオとともに目標に挙げていた7月の世界ジュニア選手権も断念することになり、陸連を通じて「今年始めから目標の1つにしていたU20世界大会2冠とオリンピック出場でしたが、断念することとなりました。監督、家族とも話し合い、苦しい決断をしなければならず、本当に悔しい気持ちでいっぱいです」と、無念の言葉を綴った。

 ただ、20年東京五輪での活躍が期待される逸材は「残りの高校生活の1日1日を家族や仲間と過ごしながら、将来の大きな夢の挑戦へ、貴重な充電期間としていきたいと思います。20年東京五輪を目標に、今できることから精一杯頑張ります」と、必死に前を向いた。

 サニブラウンは昨年の世界ユースでは100、200メートルの2冠を達成。200メートルではウサイン・ボルト(ジャマイカ)の持っていた大会記録を更新した。続く世界選手権の200メートルでは史上最年少で準決勝に進出し、リオ五輪でも活躍が期待されていた。

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