室伏の父、重信氏は「こんなものです」
「陸上日本選手権・第1日」(24日、パロマ瑞穂スタジアム)
男子ハンマー投げ決勝が行われ、2年ぶり21回目の優勝を目指す室伏広治(41)=ミズノ=は3投目までの記録が64メートル74で、8位以上による後半の4投目以降に進むことができなかった。父で、日本選手権男子ハンマー投げで12回優勝している重信氏は、NHKによる中継にゲスト出演し、「記録という面では難しいと思っていました。こんなものですよ」と息子の結果について語った。
室伏の1投目は64メートル74、2投目は64メートル02、3投目はファウルだった。参加標準記録の77メートルを超える成績を出せず、5大会連続となる五輪出場は絶望的になった。
東京五輪の招致活動や東京医科歯科大の教授としての活動のため競技の第一線から離れていた室伏が、リオ五輪出場を目指すと公言したのが先月25日。日本選手権で優勝を争うには準備期間が足りなさすぎた。重信氏は「練習が足りませんよね。70を超えてくるには半年はかかる」と厳しい表情だった。
室伏の投てきシーンを見ながらの解説でも「投げる瞬間の初速で(ハンマーは)飛んで行きますので、それを出すには時間がかかるということです」と淡々と語った。