室伏引退、父・重信氏は「まだできる」

 「陸上日本選手権・第1日」(24日、パロマ瑞穂スタジアム)

 男子ハンマー投げで、アテネ五輪金メダルの室伏広治(41)=ミズノ=が、リオ五輪出場が絶望的となり第一線を退く意向を示したことを受けて、父の重信氏(70)は「最初から(引退を)決めていたのかも。まだできるとは思うけど、仕事が忙しすぎて準備期間が短かった」と残念がった。

 かつては「アジアの鉄人」と呼ばれた重信氏はこの日、ゲストとして放送席から観戦し、後半に進めなかった室伏の姿を見つめた。放送終了後に取材に応じ、「(室伏の引退は)聞いてないけど、最初からその気持ちだったのかもしれない。準備期間も短くて、記録も狙えないのになんで出るんだろうと思っていた」と心境を明かした。

 コーチとしても指導したが、一つの区切りを迎えた。「年齢もあるし、五輪関連の仕事でフィールドを離れてしまっているので難しさがある。3カ月あれば70メートルは出せたかも。(準備期間)1カ月半で優勝したら大変なこと。2年も試合に出ていないので今までのようにはいかない」と競技の難しさを説いた。

 ただ、「完全引退じゃないんでしょ?」と“生涯現役”を期待。「(第一線を退いて)リラックスしていい準備をして、また投げていけばいいものができる。たまにはハンマーを投げるのも大事」と期待を込めた。

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