郷ひろみ かつての義父へ“ケジメ”

 7日に肺炎のため亡くなった俳優・二谷英明(にたに・ひであき)さん(享年81)の通夜が10日、東京・増上寺光摂殿で営まれ、二谷さんの長女でトライグループ社長・友里恵さん(47)の元夫で歌手の郷ひろみ(56)、俳優・小林旭(73)、渡哲也(70)らが参列した。98年の友里恵さんとの離婚時に出版した著書「ダディ」をめぐり、二谷さんから不快感を示されたこともある郷は、静かに二谷さんに別れを告げた。葬儀・告別式は11日午前11時から同所で営まれ、喪主は妻の女優・白川由美さんが務める。

 ダンディーな二谷さんが左手にたばこを持ってほほ笑んでいた。遺影が飾られた祭壇には、まな娘・友里恵さんの名前にちなんだユリの花が咲いていた。

 優しく、包容力のあるかつての義父に、郷も別れを告げた。険しい表情で足早に会場入り。報道陣に目もくれず、焼香を済ませた。ほんの数分の滞在だったが、男としてケジメをつけた。

 郷は98年に友里恵さんと離婚。同時に出版した告白本「ダディ」はミリオンセラーとなった。しかし、その中で、友里恵さんの“潔癖性”や“暴力”が強調されているとして、二谷さんは不快感をあらわにしたこともあった。世間を騒然とさせた破局から今年で14年。都内の二谷家のすぐ近くにある郷の実家は、郷と友里恵さんの結婚時に購入されたもので、現在も両親が住んでいる。

 この日は、刑事ドラマ「特捜最前線」で共演した藤岡弘、(65)、反町隆史(38)・松嶋菜々子(38)夫妻ら1000人以上の弔問客が訪れ、誰もが別れを惜しんだ。棺には二谷さん愛用のメガネ、「天国で吸ってください」という意味を込めて白川が缶ピース、友里恵さんが赤いダンヒルのたばこをそれぞれ納めた。

 戒名の「慈雲院學徳俊英(じうんいんがくとくしゅんえい)居士」には「優しく慈しむ心で雲のように包み込む大きな包容力を持ち、学校をつくるような徳を残し、人より優れたものを持っている」という意味が込められた。藤岡は「家族のような兄貴のような存在で、まだまだこれから後輩たちのために生きてほしかった」と唇をかんだ。

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