幸四郎、最悪の事態を「覚悟しました」
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公演中の舞台から転落し、都内の病院に緊急入院した歌舞伎俳優・市川染五郎のケガの状況がすでに発表されていた「右側頭部と右半身の打撲」に加え、「右手骨折」だったことが29日、分かった。同日、都内の自宅前で父で歌舞伎俳優の松本幸四郎が報道陣に明かした。
染五郎は意識ははっきりしており、病室に見舞った幸四郎が「お父さんだよ」と声をかけると、「すみません、すみません」と謝罪の言葉を繰り返していたという。染五郎は今回のケガで、九月の新橋演舞場公演「秀山祭九月大歌舞伎」を休演している。
幸四郎は、染五郎が27日に国立劇場での公演中に約3メートル下の奈落に転落した際の状況について、「奈落が血の海に染まっていた。(最悪の事態を)覚悟しました」と打撲や骨折などではなく、脊髄損傷などを含めた大ケガも覚悟したことを明かした。
そして、「頑張れよ、と頑張ってる人に言っても…なのですが…」ともどかしい表情で続け、「皆さんが奇跡を起こしてくださった。皆さん方に奇跡を起こしてもらった。1日も早く元気になってほしい」と祈るように話した。