千春 出馬明言せず「9区から出ない」
次期衆院選への出馬が取りざたされている歌手・松山千春(56)が26日、都内で行われた「新党大地 鈴木宗男を叱咤激励する会」に出席した。パーティーでは、同党の代表である鈴木氏から「いつの日か、きっと決断してくれるだろう」と出馬に改めてラブコールを送られたが、出馬に関して明言はしなかった。
鈴木氏とは同じ北海道足寄町の出身。これまでにも親友の千春は度重なる出馬ラブコールを送られてきた。今月8日に北海道北見市で行われた新党大地・真民主の衆院議員の会合に出席した千春は、「次に解散、総選挙となったら、必ず私も出ますから」と発言したと伝えられている。
この日、再び出馬を促された千春は「宗男さんからは、会う度に『(次の総選挙は)何とかならんか』と言われる」と苦笑いを浮かべ、パーティに出席していた北海道9区選出の鳩山由紀夫元総理に触れ、「さっき鳩山さんには“9区からは出ませんよ”と言っておきました。安心して帰られました」と話すなど会場を盛り上げた。出馬となれば地元・北海道が最有力で、一部では鳩山氏と同じ北海道9区での“刺客”出馬も取りざたされていた。
パーティの発起人を務めた千春は、自身のヒット曲「窓」をアカペラで熱唱。宗男氏にエールを送ると同時に「『歌手は政治と宗教の話はするな』と最初に言ったのはビートルズのマネジャー。だからビートルズはあの程度で終わった。おれはどんどん言いますよ」と千春節全開であいさつしていた。
また壇上では、鈴木氏が収賄罪などで2010年12月に収監された(11年12月に仮釈放)ことを「不当逮捕だ」と訴えつつも、「不徳の致すところです」と土下座すると、千春も同じように土下座する場面があった。