流通ジャーナリスト金子哲雄さん 急死
「『値切り』のマジック」などの著書で知られ、テレビなどで活躍した流通ジャーナリスト・金子哲雄さんが2日午前1時18分、都内の病院で亡くなった。41歳だった。同夜、所属事務所のオフィス・トゥー・ワンが発表した。
金子さんは1年半前に悪性腫瘍のひとつである肺カルチノイドに侵されていることが判明。闘病生活を送っており、病気を隠して仕事を続けてきた。最近では見た目に分かるほど、激やせしたが、周囲には病気を隠し、「ダイエットに成功した」と説明していた。
通夜は4日午後6時から、告別式は5日午前10時から、ともに東京都港区東麻布1の1の5の心光院で。喪主は妻の稚子さん。
ぽっちゃりした体型にメガネ姿がトレードマークだった金子さん。激やせぶりがインターネット上などで話題になった6月には、ツイッターや雑誌などで、「睡眠時無呼吸症候群を改善するため」、温野菜中心の食事療法でダイエットし、「13キロの減量に成功した」などと話していた。
また、入院中もツイッターを更新し、最後の書き込みは9月29日だった。
金子さんは慶応大学卒業後、ジャパンエナジーを経て、経営コンサルタントとして独立。コンサルティング業務を行うほか、お金にまつわる多くの著書を執筆。2008年ごろからテレビやラジオに出演し、電化量販店などでの値切りテクニックなどを披露。特徴ある口調と分かりやすい解説で人気を博した。