朝日放送記者「報道はおかしい」と発言
「日本維新の会」代表の橋下徹大阪市長は18日、記者会見で、自身の出自に関する連載を始めた「週刊朝日」の親会社にあたる朝日新聞に対し、今後も“取材拒否”の姿勢を表明した。一方で、系列局の朝日放送(ABC)については「無関係」として、17日の取材拒否発言を撤回し、質問に応じる考えを示した。
会見場の最後列に陣取っていた朝日放送の記者は、「個人としてはあの報道(週刊朝日の報道)はおかしいと思っております」と発言。橋下市長に対し、「この議論は朝日新聞ではなく、週刊朝日とすべきだと思います」と発言した。この日の会見には、週刊朝日の記者の姿はなかった。
朝日放送の夕方のニュース番組「キャスト」(月~金曜、後4・50)では、同局記者の会見での発言を放送し、コメンテーターとして出演している元読売新聞記者でジャーナリストの大谷昭宏氏が「橋下さんは朝日新聞は(週刊朝日の)100%株主だから、資本を出資しているのだから編集権があると言ったが、資本とジャーナリズムは別。筆者である佐野眞一さんと話し合うべき」と発言した。
16日発売の「週刊朝日」は、ノンフィクション作家・佐野眞一氏と取材班による緊急連載で「ハシシタ 救世主か愚衆の王か 橋下徹のDNAをさかのぼり本性をあぶり出す」と題し、橋下市長の出自に関する記事を掲載している。