栗城氏 エベレスト4度目登頂も断念

 世界7大陸最高峰制覇を目指し、残る世界最高峰エベレスト(8848メートル)に挑んでいた登山家の栗城史多(くりき・のぶかず)氏が18日、強風のため、登頂を断念した。今回は4度目のエベレスト登頂挑戦だった。

 業務提携しているよしもとクリエイティブ・エージェンシーによると、栗城氏は8月26日に出発し、ネパール・カトマンズ入り。今回は、登山家の中でも難しいとされる「エベレスト西陵ルート」を選択した。しかし、ヒマラヤのジェット気流を前に予定通り進むことができず、長期にわたり標高6000メートル以上の高所に滞在。高山病に苦しみながらも一進一退を続け、山頂を目指していた。

 下山を決断した18日、栗城は山頂を目指していたが、強風で何度か身体が浮いて吹き飛ばされそうになったという。今後はさらに風が強まり、標高8000メートル以上では行動不能や転滑落を起こすレベルの暴風になるという予報が出たため、これ以上進むのは困難と判断。無念の下山となった。

 栗城は昨年10月にも、エベレストに挑戦。7800メートル地点で、荷物を地中に埋めていたが、食料をカラスに食い荒らされ、テント用ポールもなくなっていたため、登頂を断念していた。

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