橋下市長“勝利”で対朝日戦略を明かす

 日本維新の会代表の橋下徹大阪市長(43)の出自に関する記事を掲載した「週刊朝日」を発行する朝日新聞出版が19日夜、次週以降の連載を中止すると発表した。親会社の朝日新聞も謝罪のコメントを発表した。

 同日昼の大阪市役所での囲み会見で「次号の内容をみて判断する。次号の内容は朝日新聞グループとしての見解と受け止める」と連載休止を迫っていた橋下市長は、夜に自身のツイッターに「僕は今回権力なんて使ってません。記者会見とツイッターのみですよ」と記した。事実上の“勝利宣言”となった。

 ツイッターで橋下氏は、今回の問題で、親会社である朝日新聞を取材拒否とし、その責任を追及したことに関して「週刊朝日が一定の見解を出したので、僕も真意を説明します」と、これまでの経緯を解説した。

 橋下市長は立て続けのツイートで「司法手続きによらずにどうやって事を解決するか」「朝日出版社は、今回の記事を悪いなんて全く思っていなかった」「こうなれば朝日新聞社の良識に委ねるしかない」「朝日新聞は建前は週刊朝日とは無関係だと言うだろう。しかし朝日新聞グループとして影響力があるのは間違いない」「だから交渉相手は朝日新聞社だ」と説明した。

 そのうえで「これは交渉の鉄則。解決能力のある者を相手にしなければならない」「しかし最初にこれを言ったら進まなくなる。こういうことでした」とした。

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 発端は、週刊朝日が掲載した、ノンフィクション作家佐野眞一氏と取材班による緊急連載「ハシシタ 救世主か衆愚の王か 橋下徹のDNAをさかのぼり本性をあぶり出す」と題した記事。

 橋下市長は、育てられた記憶がない実父の出自や経歴などにも踏み込んだ記事内容に「言論の自由の一線を越えている」と主張し、前日18日には大阪市役所で84分間にわたって、朝日新聞と週刊朝日を糾弾していた。

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