橋下市長 “公開トップ対決”で収束へ
橋下徹大阪市長(43)は24日、自身の出自に関する記事を掲載した週刊朝日サイドから“直接謝罪”を受けたことを明かした。
同誌を発行する朝日新聞出版の担当部長が同日に大阪市役所を訪れ、謝罪とともに第三者機関による出自記事の検証を約束したもの。橋下市長は、その検証報告を同社トップから公開の場で受けることを要望し、橋下VS朝日の最終決着を“公開トップ対決”でつける考えを示した。
この日、退庁時の囲み取材で、橋下市長が記者団に「朝日新聞出版から正式におわびをいただきました」と明かした。同社担当部長の来訪があった同日夕方は公務があったため、市役所の報道担当者が対応する形式をとったことを説明したうえで、同社の謝罪態度に激怒していた問題に関しては終結を宣言した。
同社からは持参書面などで、朝日新聞グループの既存の第三者機関「報道と人権委員会」による審理を受け、結果をHPで公表する旨の説明を受けた。
これに対し橋下市長は報道担当を通じて同社サイドに「検証報告は具体的な役職は任せるがトップの方から、あらゆるメディアが入れるオープンな場で受けたい」との要望を伝えたことを明かした。その理由について橋下市長は「先方の説明を聞いて、僕もまた何かを言いたくなるかもしれないし、それをクローズの場でやるべきではない」とした。
これまで橋下市長は、週刊朝日サイドに対して11月1日の次回定例会見の場に出席するよう求めてきたが、今回の説明を受け「(検証に)時間はかかるでしょうし、当分、会見には出て来ないでしょう。報告は別に会見の場でなくても、公開の場を設定すればいい」との見解を示した。
また橋下市長は、前日23日に、同社から郵送でも謝罪書面が届いていたことも明かした。
出自記事掲載を発端に、異例の展開をみせたバトルが、ようやく最終局面へと向かい始めた。