石原知事、新党結成へ最終調整
東京都の石原慎太郎知事が、自らを党首とする新党結成に向け「たちあがれ日本」の平沼赳夫代表らと最終調整していることが25日分かった。複数の関係者が明らかにした。都は、石原氏が午後3時から都庁で緊急記者会見すると発表した。内容は「政治関係について」としており、新党構想のほか、自らの進退にも言及するとみられる。石原氏に近い自民党衆院議員は「知事を辞任して新党を結成する」と述べた。
石原氏は次期衆院選をにらんだ新党結成により民主、自民の二大政党に対抗する第三極勢力の結集を目指すとの見方がある。石原氏は13日に都内で橋下徹大阪市長と会談しており、橋下氏が代表を務める「日本維新の会」との連携にも注目が集まりそうだ。
新党が結成されれば、たちあがれ日本の平沼氏や園田博之幹事長、藤井孝男参院代表ら衆参国会議員5人が、同党を解党して参加する見通し。新党の党名や綱領、政策についても早急に決めたい考えだ。
関係者によると、石原氏は沖縄県・尖閣諸島をめぐる中国側の強硬姿勢に反発を強めており、日本が毅然とした対応を取る必要があるとして国政進出に踏み切る決断をしたという。都関係者は「石原氏は『新党に参加しながら知事を務めるのは国民に分かりにくい』と語っている」と話した。