今月17日に亡くなった映画監督・若松孝二さんを追悼して26日、都内で映画「実録・連合赤軍　あさま山荘への道程」（２００８年）の上映会が行われ、俳優・井浦新(38)があらためて若松監督をしのんだ。

　都内で開催中の「第25回東京国際映画祭」の会場で急きょ実現した追悼上映。井浦は「監督はこの作品にどれだけの情熱を注（そそ）ぎこんでいたのか後からどんどん思い起こします。この作品は監督の情熱というものがそのまま映像に焼き付いている作品です。ぜひみなさん、その監督の情熱を体で感じてください」と客席に語りかけた。

　井浦は同作で初めて若松組に参加し、その後、遺作となった「千年の愉楽」（13年春公開）まで５作連続で出演。今月24日の葬儀では涙ながらに弔辞を読むなど若松監督とのかかわりは深かった。この日はやはり若松組の常連だった俳優・大西信満(37)、地曳豪(36)らも出席。ファンとともに悲しみを分け合っていた。