閉校騒動に揺れる東京女学館大学（東京都町田市）で27日、学園祭「秋麗祭」が開かれた。実行委員会は、最後の学園祭になる可能性のある今年のテーマを「団結～Ｎｅｖｅｒ　ｇｉｖｅ　ｕｐ～」に決定。この日は人気お笑いコンビ・アジアンが来場し、体育館で漫才を披露。生徒らを元気づけた。

　会場には、学生、関係者含めて、約１００人が集まり、アジアンが登場すると、大歓声。アジアンは15分の漫才の後、ビンゴ大会にも参加するなどして、盛り上げた。馬場園梓は「女子ばっかりで品が良くって、楽しかったです」とコメント。イベント終了後、女子学生に囲まれ、「かわいい～」と握手を求められた隅田美保は「素直に受け止めます」と満足げだった。学生との記念写真の撮影では、「東京女学館、団結するぞ！」と２人が声をかけ、学生が「オー！」と声を上げる場面もみられた。

　大学側は今年５月、慢性的な学生不足で経営状況が悪化し、約25億円の累積赤字があるとして、来春の新入生募集を停止し、２０１６年３月をもって閉校すると発表。学祭の実行委員会は「東京女学館大学は、来年度の生徒募集を理事会の一方的な決定により、停止いたしました。このままだと２０１６年に閉校の道を歩むことになります。望みは薄いかもしれません。けれど、私達は、大好きな学校を守りたい気持ちいっぱいです。実は、今回が最後の秋麗祭になる可能性があります。私達は、今できる精一杯の事をしたいと思います」との“声明”を発表し、学園祭を開催していた。