美勇士「家族としてむちゃくちゃな人」
7月に脳幹出血で倒れ、今月26日に59歳で亡くなった歌手・桑名正博さんの葬儀・告別式が30日、大阪市内の斎場で営まれた。
式には桑名さんの親族や芸能関係者ら約700人のほか、ファン約600人が駆けつけ、桑名さんとの早すぎる別れに涙を流した。葬儀委員長を務めたロック歌手の内田裕也はあいさつで「日本を代表するロッカー、ロックボーカリストだった。ツアーの途中に倒れてロッカーとしては、そういう意味では幸せだった。でも、残念。せめて、せめて60歳まで生きて欲しかった。桑名正博、ロックンロール」と別れを惜しんだ。
親族を代表してあいさつに立った長男でミュージシャンの美勇士は参列者に「皆さん、ありがとうございます。(会場の)外にいる皆さんもありがとうございます」と感謝の言葉を述べると、あちらこちらで拍手が起こった。「これだけの人に父が愛されていたことに感動しています。家族としてはむちゃくちゃな人でしたけど。すべてお金を使い切ってしまった。家族としては『ふざけんなよ』という気持ちです」と冗談も交えながら、愛する父親を見送った。