大橋巨泉“戦友”藤本義一さんを悼む
タレントの大橋巨泉(78)が31日、肺炎のため30日に亡くなった作家・藤本義一さん(享年79)について、「『戦友』でした」などと、デイリースポーツなどに直筆の追悼文を寄せた。
1965年に始まった伝説的深夜番組「11PM」(日本テレビ、読売テレビが共同制作)で、藤本さんが読売テレビ制作分の司会者、巨泉が日本テレビ制作分の司会を担当していた。
大橋は「残念です。同期生だし、同じ11PMでテレビ界に入った『戦友』でした。ただテレビに対するアプローチは全く逆でした。ボクはそのまま、司会者として、テレビタレントになって行ったのに対し、義一にとってはテレビは、あくまで副業、というより『気分転換』だと、ボクに直接言っていました」と回顧。
「彼の本業は、あくまで小説であり、文学でした。その上であの小洒落れた番組が作れたのだから、司会者としても秀れた存在だったと思います。合掌。大橋巨泉」と約200文字のメッセージを寄せた。
直木賞作家の藤本さんは、ユーモアと批判精神ある軽妙な語り口で、テレビなどでも活躍した。