素顔の優作さんを美由紀夫人が明かす
膀胱(ぼうこう)がんのため40歳で壮絶な死を遂げた俳優・松田優作さんのドキュメンタリーが「ヒーローたちの壮絶人生『24時間役者だった~松田優作と妻・美由紀の10年』」と題して15日にNHK BSプレミアムで午後10時から放送される。妻で女優の松田美由紀(50)が優作さんとの私生活を初めて洗いざらいカメラの前で語る、貴重な映像となる。
1970年代から80年代にかけて強烈な個性と圧倒的な存在感で人々を引きつけ、40年の短い人生を熱く生きた「松田優作」。番組は、優作さんの最後の10年間を、人生の併走者として間近で見続けてきた妻の美由紀の証言を軸に、関係者の証言、本人が残した自筆の創作ノートや台本などから、人間・松田優作の素顔を明かすとともに、彼が抱き続けていた俳優像の秘密を浮かび上がらせていく内容となっている。
番組のインタビューに、「私生活も含め、(松田優作は)24時間俳優だった」と明かした美由紀。壮絶な家庭生活、子どもを持つことによって、優作さんに生じた変化なども明かされていく。ナレーションは優作さんを兄のように慕っていた俳優・仲村トオル。
優作さんは1989年11月6日、膀胱(ぼうこう)がんのため40歳の若さで急逝した。子告別式ではまだ6歳だった長男で龍平、4歳だった次男・翔太が「置いていかないで!」と泣き叫んだ母の姿に涙を流した。1歳だった長女はあどけない表情だった。2人の兄弟はのちに父の跡を継ぎ、俳優となった。