森光子さん肺炎で死去、92歳

 舞台「放浪記」やテレビなどで人気を得た女優で文化勲章や国民栄誉賞を受けた森光子さんが10日午後6時37分、肺炎による心不全のため都内の病院で亡くなった。92歳。京都出身。14日、近親者のみで密葬が営まれた。甥の柳田俊朗さんによると、密葬は本人の希望だったという。後日、本葬を行う。

 森さんは2010年夏から入院。2年半以上、表舞台には姿を見せていなかった。最後の舞台は10年2月、滝沢秀明と共演した舞台「新春 人生革命」だった。直後の同2月26日には、5、6月に予定していたライフワークの舞台「放浪記」の上演中止を発表。「役者にとりまして、舞台をお休みするということは、これにまさる苦しみはございません」と無念のコメントを寄せた。

 「放浪記」は初演の1961年以来、主演を続け、2009年5月には前人未到の2000回の偉業を達成。上演回数は2017回を数えた。

 14日、東宝を通じてコメントを発表した柳田さんによると、1人暮らしの森さんは、「栄養管理のためにたびたび短期入院しており、9月から都内の病院に入院していた」という。柳田さんは「静かに眠るように息を引き取りました。これまでは仕事柄ゆっくりと時間が作れなかったので、家族とともに、この最期の時を一緒に過ごすことが出来ましたこと、有り難く存じております」とコメントした。

 森さんは結核で片方の肺を失っている。

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