政治評論家の三宅久之氏死去
テレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」や読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」などでおなじみの政治評論家・三宅久之氏が15日午前、都内の自宅で倒れ、救急搬送されたが、搬送先の病院で亡くなった。82歳。
三宅さんは80歳を過ぎたころから心肺機能が衰えて呼吸が苦しくなり、半年ほど前に評論家を引退。最近は、外出に車椅子と携帯酸素が不可欠な状態で、入退院を繰り返していた。
今月3日には、三宅さんが消化器系疾患のため手術を受けたことを、スタッフが公式ブログで報告したばかり。入院中であることを明かした上で、「何分高齢のため退院まで2~3週間かかるかもしれません」と記していたが、10日までに退院していた。
舌鋒鋭い論客として、お茶の間に親しまれた三宅さん。10月7日のブログでは、「体調は、この10月初めからステロイドを使うようになって、食欲も出、少し好転してきました。でも一方では、持病の糖尿の血糖値も大幅に上がるんです」などと自ら近況を報告していた。
最後に自ら書き込んだブログは10月28日付。10月29日召集の臨時国会で、参院では野田佳彦首相による所信表明演説なしという異例の事態となったことに、「総選挙があれば与党に返り咲く可能性の高い自民党が、なぜ自縄自縛の愚行に荷担するのか。もっと大人の対応をしてもらいたいものである」とお小言。
また、同14日付のブログでは「この党には政権与党たる自覚がないのか。この無責任ぶりには驚くほかはない」と民主党をバッサリ。さらに野田首相に対し、「この1年間にあなたのやったことは、消費税の引き上げだけ」「政権を少しばかり延命したところで、事態はますます悪化する」と批判している。