超インテリ芸人・富山が維新から出馬
日本維新の会は22日、大阪市内の党本部で次期衆院選(12月16日投開票)の第4次公認候補16人を発表し、「維新政治塾」の塾生で吉本興業所属し、インテリ芸人とて注目を集めつつあったお笑いコンビ「大蛇が村にやってきた」の富山泰庸(とみやま・よしのぶ、41)を神奈川16区で擁立することが決まった。出馬にあたり、コンビは解散する。
富山氏はこの日夜、横浜市・神奈川県庁で出馬会見を行い、「被災地では国、県、市などの枠組が弊害となり、被災者を救えていない。憤りを感じた。政策うんぬんより、まずこの国の仕組みを変えないいけない」と訴えた。
富山はボストン大を卒業後、オックスフォード大、ペンシルベニア大の両大学院で学んだ異色の経歴を持つ“超インテリ芸人”。英語も得意で輸入コンサルタントの会社を経営したこともある。30歳の時にNSC東京7期生となり、安井章二と「大蛇が村にやってきた」を結成。同期にはもう中学生らがいる。
東日本大震災直後の3月16日に、岩手・陸前高田市に物資を運び、約1年8カ月で東京と東北地方を200回近く往復するなど、被災地支援に力を注いできた。9月15日に大阪市内で行われた塾生による初の街頭演説会でも熱弁をふるっていた。
日本維新の会の公認は、1次公認から合わせて計132人となった。
富山は21日付けのブログで「僕も一応事業を営む経営者のはしくれ。中小企業はまったなし。デフレ、円高、グローバル競争。日本総崩れの時代。変えましょう。デフレと円高は政策と実行力次第で解決できる。先ずやろう。今、ほんま変えなあかん時。たくさんの方々に恩返しする時が来たようだ」と出馬の決意を固めたことを示唆していた。