勘三郎関連 藤十郎、玉三郎らコメント
歌舞伎俳優・十八代目中村勘三郎さんが5日午前2時33分、急性呼吸窮迫症候群のため都内の病院で亡くなった。歌舞伎界からは追悼のコメントが相次いだ。
坂田藤十郎「非常に驚いております。来年4月の歌舞伎座こけら落としを楽しみにされていたと聞いておりました。ご一緒することがかなわず残念でなりません。もっともっとお元気でいてほしかったです。勘九郎さん、七之助さんご兄弟の活躍を応援していきたいと思っておりますので、皆様方にも温かく見守っていただきたいです。ご冥福をお祈り申し上げます」
坂東三津五郎「本人にとっても、ご家族にとっても、歌舞伎界にとっても、そして私にとっても、絶対に起きてはいけないことが起きてしまったというのが実感です。小さいころから、同学年で彼が先頭を立って走ってきたから、僕もそれに遅れまいと頑張ってきたお陰で今の自分があります。今は、もう二度と同じ舞台には立てないのかと思ったら、自分の人生の半分をもぎとられたような気持ちです」
坂東玉三郎「中村屋さんがこんなに早く亡くなられるとは思ってもおりませんでした。本当に驚いています。言葉もありません。歌舞伎界にとって大きな損失ですし、私自身にとっても寂しいかぎりです。途方に暮れる思いですが、皆と話し合いながら、将来を考えていきたいと思います」