ＮＨＫの松本正之会長が６日、東京・渋谷の同局で定例会見を開き、１６日の衆院選にからみ、当日午後７時５５分から開票速報番組「衆院選２０１２開票速報」を放送することを発表。衆院選特番に伴い、午後８時からの大河ドラマ「平清盛」を、午後７時１０分から前倒しして放送することを発表した。過去最低の平均視聴率ばかりが話題となる「平清盛」だが、開票速報見たさに早くからチャンネルを合わせる視聴者もいるとみられ、衆院選の注目度によっては視聴率がアップする可能性も。衆院選の結果とともに、こちらも注目を集めそうだ。

　「平清盛」はロンドン五輪中継では“手痛い”目にあってきた。柔道予選と重なることから７月２９日の放送が１時間遅れて午後９時から放送され、８月１２日は男子マラソンの中継を優先して、放送休止となった。また裏番組のフジテレビが女子マラソンを中継した８月５日の放送では、過去最低の視聴率、７・８％（関東地区）を記録。集計が残る１９８９年以降で過去最低を記録した（現時点での１１月１８日放送の７・７％、関東地区）。１２月２３日の最終回に向け、上昇気流に乗ることができるのか。衆院選での前倒し放送が吉と出るのか注目だ。

　なお、主演の松山ケンイチは１０月２６日のクランクアップ会見で「（視聴率の）最低記録を更新できたことは光栄だと思う。めったに出せるもんじゃない。忘れられない経験」などと語っている。