ギャラクシー賞テレビ部門月間賞発表

 放送批評懇談会は24日、2012年12月度のギャラクシー賞テレビ部門「月間賞」を発表した。同賞は日本の放送文化に貢献した番組・個人・団体に贈られる賞で「テレビ」「ラジオ」「CM」「報道」の4部門に分かれている。テレビ部門のギャラクシー賞は「月間賞」と上期・下期の応募作品、双方を併せて審査を重ね、年度の優秀賞、大賞等を決定していく。今回の「月間賞」は、第50回ギャラクシー賞の候補作品となり、今後の審査に進んでいく。

 月間賞作品と短評は以下の通り。

 (1)ドラマ10「シングルマザーズ」(10月18日~12月10日放送 22・00~22・44 日本放送協会)

 「2011年上演された永井愛の原作戯曲は、支援団体『ひとりママ・ネット』活動を中心にかっちり組み立てられた2時間半ほどの芝居だった。テレビ版=全8回=は、シングルママたちの多様な事情とエピソードを豊富に盛り込み、互いに助け合う善意と意志の物語としてやや優等生ながら成功作といえよう」

 (2)特大 がっちりマンデー!!業界新聞No.1ニュース大賞2012(12月12日放送 19・00~20・54 TBSテレビ)

 「日曜朝の番組のスペシャル版。アイスクリーム、ガラス、ホルスタインなどさまざまな業界紙が選んだニュース大賞を紹介する。反射せず見えないガラスの商品化など、その業界ならではのニュースに思わずうなる。こだわりを持つ人たちが進化させる日本の産業。まだ先は明るいと勇気がわいてくる」

 (3)とくダネ! シリーズ「総選挙スペシャル ニッポンの選択」(12月4~7日、10~14日放送 8・00~9・55 フジテレビジョン)

 「総選挙の『争点』を独自取材を交えて報道した。視聴者にわかりやすく、レポーターが2つの立場に分かれて各政策のメリットやデメリットを解説。争点の問題提起、海外取材を交えた解決策やその限界の提示、各党の政策の説明。選挙ではあくまで争点を伝えることが大事だというシリーズの姿勢に制作者の心意気を感じた」

 (4)ゴーイング マイ ホーム(10月9日~12月18日放送 22・00~22・54 関西テレビ放送 テレビマンユニオン)

 「テレビドラマにはなりにくい状況を敢えて設定し、登場人物たちをめぐる日常性の中から、そこに流れる時間や空気自体を描こうとした演出力が独特のリアル感を生んでいる。出演した俳優たちも統一された雰囲気でよくその演出意図に応えている。結局、何も起きないし、何も変わらなかったのだ」

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